多くの人が年収を上げたい、生活をもっと楽にしたいと考えています。
あなたもきっと、転職で年収を上げ、もっとお金を手にして自由で安定した暮らしを送りたいとお考えではないでしょうか。
私は人事の仕事をしています。
仕事でカウンセリングや面談をすると、相談者の方から必ずお金の話が出てきます。
お金は現代社会において不可欠な要素の一つです。
この記事を読むと転職で年収が本当に上がるのかどうかがはっきりとわかります。
また、転職以外の年収アップ方法もご紹介しています。
この記事を読んだあなたには、実際に年収がアップする行動を起こしていただきたいと考えています。
私は人事担当者、転職者の両方の視点から年収アップの場面を経験してきました。
この記事では人事として、給料や年収交渉の本音もご紹介しています。
また、本当に年収が上がる具体的な方法をご紹介しています。
少しでもあなたの年収アップにお役に立てれば嬉しいです。
転職で年収100万円アップは本当です。
断言します。
転職で年収100万円アップは本当に実現できます。
私も最初の転職で年収が100万円アップしました。
また、普段、人事の仕事をしていても年収が100万円アップする人は、転職者全体の1割程度います。
年収をアップさせるためには、まず給料がどのように決まるかを知らなければなりません。
あなたの努力は年収の1割にしかならない
あなたがもし一般的な会社員であれば、あなたの年収の8~9割はあなたが所属する業界と会社の生産性で決まります。
逆に言えば、あなたが年収に影響を及ぼすことができるのは1割程度でしかありません。
もちろん、営業職などの完全歩合制であれば、あなたの努力が年収へ100%反映されることもあります。
ただしその場合も年収の上限は業界と会社の生産性で決まります。
ここでいう生産性とは、どれだけ効率的に利益を生み出せるか、という意味です。
私も人事としてこれまで各社の総額人件費を見てきましたが、上限が非常に高い企業もあれば人件費が利益を圧迫している企業もありました。
ちなみに生産性の低い企業は、人件費が利益を圧迫しています。
人件費が利益を圧迫するということは、余裕を持った事業投資がしづらい状況と言えます。
特に日本では労働者が守られているため、賃下げやリストラは簡単にはできません。
そのため、人件費を一定水準に保ったうえで事業に投資し続けなければなりません。
反対に言えば、人件費を支払っても資金的に余裕のある企業は生産性が高いといえます。
例えば電気、ガス、通信などのインフラ業界は非常に安定的で賃金が高く、事業効率が非常に高い業界のひとつです。
なぜなら、多くのインフラ企業ではすでに電力網や通信網への大規模投資が終わっており新たな投資がほとんど必要ないからです。
また、黙っていても毎月、利用者から月額料金が入金されます。
私もインフラ業界で働いていましたが、インフラ企業は高収入で安定的に働きたい方にはぴったりの業界です。
反対に、生産性の低い業界もあります。
生産性の低い業界では、常に人が働かなければ収入が入ってこない状況が常に発生しています。
収益の多くが労働力に依存しているため、労働力が上がらない限りは収益も増えない構造になっています。
労働力を上げ、収益を上げるには、人を増やすかマルチスキル化を進めるしかありません。
人を増やすと人件費が上がります。
また、マルチスキル化を進めるのは容易ではありません。
こうした労働力に依存した業界は、飲食業、宿泊業などがあります。
また構造的に生産性の低い業界もあります。
小売業や旅行業などです。
小売業は仕入れ値が変わらない限り、生み出せる利益は決まっています。
また旅行業は航空会社やホテルから販売手数料をもらう薄利多売のビジネスです。
例えば旅行業最大手のJTBは、営業利益が0.4%(2018年)しかありません。
こうした生産性の低い業界では、人件費の上限が低く抑えられています。
もしあなたが生産性が高くない業界て働いていて、「こんなに努力しているのに、年収が上がらない」と感じているなら転職を考えてもよいでしょう。
ただし、転職で年収アップさせるにはいくつかの条件が必要です。
転職で年収アップするための条件
転職での年収アップは、転職先と転職前の企業との「格差」で決まります。
- 転職先の給与水準よりも、転職前の給与水準が低い
- 転職先の業界や事業モデルが転職前の企業より生産性が高い
- 転職先のポジションが転職前よりも高い(役職が上がる)
- 転職先の企業の方が、転職前の企業より知識やノウハウが遅れている
(AIやIT業界からメーカーなどに転職するパターンなど)
最も簡単な方法は、生産性の高い転職先に転職することです。
採用の現場でも、「この人、うちの会社の同世代の水準と比べると年収が低すぎるから給料上げようか」という話がでます。
反対に生産性の高い業界から転職者が応募してきた場合 「そんな給与水準うちではムリ!」という ことになります。
転職エージェントと人事のウソに騙されるな!
転職活動をしていると、よく最後の年収交渉時の転職エージェントの説明で「入社後に年収は一度下がりますが、あとから上げられます」という話をよく聞きます。
しかし、あれは5~6割方ウソです。
採用には予算が決まっており、年収として提示できる上限が決まっています。
人事担当者は、エージェントに上限以内に抑えるように強く指示します。
また、仮に入社後に年収が上がるとしても、入社時の年収が基準になります。
スピード出世でもしない限り、大幅に上がることはありません。
つまり最悪の場合、転職時の年収からしばらく上がらないという可能性も充分にあり得ます。
年収を上げたいのであれば、最初から年収アップの転職を希望して生産性の高い業界や今よりも上のポジションに転職しましょう。
また、よく求人広告の年収欄に「年収450万円~800万円」という表示をみかけると思います。
そして多くの方が年収の上限「800万円」に飛びついて応募してきます。
しかし年収の上限を実際の年収として提示することは稀です。
あの「年収450万~800万」の本音は、「年収500万円だと応募来ないから、800万円で表示しておこう」という人事担当者のノリです。
上記の例であれば、実際には高くとも年収600万円程度で着地させたいというのが人事担当者の本音です。
なので求人票を見る際は、年収の上限を見るのではなく、下限を見るようにしましょう。
参考:年収を上げる時に利用したい転職エージェント
年収を上げる際には利用する転職エージェントも選ぶ必要があります。
最初から年収アップを前提に求人を紹介してくれます。
ご参考までに年収アップに最適な転職エージェントをご紹介します。
ランスタッド
ランスタッドは特にキャリアアップをしながら、年収アップしたい時におすすめのエージェントです。
エージェントがキャリアアップについて、かなりしっかりと相談にのってくれます。
ただし、エージェントのキャリアアップ意識が高いため、単純に年収を上げたい方には不向きかもしれません。
ワークポート
単純に年収を上げたい方におすすめのエージェントです。
もともとIT業界専門エージェントでしたが、最近は総合的に案件を取り扱っています。
きちんと要望に応えてくれるエージェントも多いので、最初から年収アップを希望して求人を紹介してもらいましょう。
転職時の年収はいつ決まるのか?
転職時の年収はどのタイミングで決まるのかご存知でしょうか?
普段は人事担当者しか知らない、年収の決まり方をご紹介します。
年収はほぼ100%面接のパフォーマンスで決まる
年収がアップするかどうかは、面接での評価でほぼ全て決まります。
企業によっては面接の評価ランクと年収レンジ表が用意されています。
例えば面接の評価が5段階の「3」であれば前職と同じ年収、「5」なら100万円アップなどです。
もちろん、職務経歴書に記載されている経歴も重要です。
しかし経歴はあくまでも参考データでしかありません。
募集側である企業は、本当に一緒に働けそうか、仕事を任せたら成果を出してくれそうか、という点を面接で見ています。
面接は、まさにあなたという人物を査定する場なのです。
面接でのパフォーマンスが高く、あなたという人物が職務経歴書によってストーリーとしてきちんと裏付けされた時、年収アップ転職が実現します。
これは人の購買行動をよく表しています。
あなたも、何かが欲しいと思った時、本当に購入を決意するのはその商品を手に取った時ではないでしょうか。
商品を手に取った時、本当に必要で欲しいものであれば多少値段が高くても購入するはずです。
一方で例えば、あなたが普段WEB上で商品を購入する場合は口コミを参照すると思います。
しかし、採用活動では企業側は応募者の客観的なデータを参照することができません。
企業の採用活動は、応募者の情報が圧倒的に少ない状況で行われています。
そのような状況では、「実際に人材という商品を手に取った瞬間」である面接でほぼ全てが決まります。
職務経歴書と履歴書は参考情報でしかない
あなたは、では職務経歴書や履歴書がどのように活用されているのか、と疑問に思うでしょう。
書類はあくまで、欲しい人材かどうかを判断する初期情報として参照されています。
例えば、あなたが寒い日に喫茶店に入ったとします。
温かいコーヒーを飲みたいのに冷たいコーラを差し出されたら要望と違うと思うでしょう。
信じられない話ですが、採用活動の現場ではこの例のような要件に全く合わない応募が毎日起きています。
人事の人が欲しいのに、なぜか営業バリバリの人が応募してくる。
コンサル出身の人が欲しいのに、コンサル経験のない人が応募してくる。
もちろん、未経験者を採用することもあります。
しかしあくまでもそれは未経験者が欲しい時だけです。
さきほどの喫茶店の例のように、日常生活で当てはめて考えるとありえないことが毎日起こっているのです。
そのため企業側は、応募者が採用要件に合致しているかを応募書類で判断しています。
あなたも企業側のニーズと合致していない無茶な応募をしていないでしょうか。
もし応募要件に合致しない応募をしているとしたら、それは「温かいコーヒーも冷たいコーラも同じ飲み物だから飲んでくれるよね!?」と言っているようなものです。
年収を上げたいなら自分をブランド化しよう
私は前職で研修の一環で講演会の手配を行っていました。
講演会の講師は芸能人と同じようにランクが存在しています。
私が手配していた時の講師の講演料は、最低が1時間10万円程度、最高で1時間250万円でした。
もちろん人気講師ほど講演料が高くなります。
正直なところ、名前を売るだけで講演料は上がっていきます。
私がご一緒したある有名講師も、仕事の業績はそこそこなのに名前が知られているというだけで1時間100万円の講演料を受け取っていました。
名前が売れるとブランド価値があがり、年収も上がります。
Twitterでも自分自身をブランド化して高い年収を稼いでいる人がいると思います。
転職も同じです。
特定の専門分野で名前が知られていれば、年収は高くなります。
例えば私は人事の仕事をしていますが、人事業界でもスター人事として有名な方がいらっしゃいます。
また、私の友人でも、戦略的に自分をブランド化することを考え、雑誌や専門誌に実名で記事を書いている人がいます。
彼は様々な場所で名前を露出しているので、会社にもよく彼を名指ししたスカウトの電話やメールが届きます。
その中には信じられない破格の年収の提示もあります。
あなたも、自分をブランド化して どうすれば スカウトされる人材になれるかを考えましょう。
そのためには、業界か職種での有名人になることが一番の近道です。
年収を上げる方法としては、転職はリスクが高い
ここまで転職で年収を上げる方法についてご紹介してきました。
年収を上げる方法の中では、転職は比較的リスクが高いものに分類されます。
なぜなら、転職は働く環境を大きく変え、しかも未知の環境に飛び込む必要があるからです。
単純に年収を少しでも上げたいなら、現在の職場で残業することが最もリスクの低い方法です。
また、もしあなたが大手企業にお勤めでしたら数年待てば確実に年収は上がります。
定期昇給だけでも、多い方だと数年で50万円程度年収が上がるでしょう。
また、リスクのわりには転職は思ったほど年収が上がりません。
リスクをとって転職しても、平均年収は100万円アップすればよい方です。
あなたがもし今、生産性の高い業界の優良企業にお勤めなら昇進と同時に年収100万円アップは簡単に実現できるはずです。
また上場企業やIPO前の企業であれば持株会に入ることを検討しましょう。
東証一部上場企業であれば、持株会の奨励金だけでも年収を数十万円押し上げることができます。
また、持株会に入っていて、IPOやM&Aの機会があれば大規模な臨時収入を得ることができます。
いまお勤めの会社の給与レンジや会社の将来性、会社の制度をまずはよく再検討しましょう。
年収を上げるだけなら、転職以外の方法もおすすめ!
ちなみに単純に年収を上げるだけなら、今の時代、転職以外にも多くの選択肢があります。
多くの方が年収を上げる手段を限定してしまっているのですが、年収を上げたいのであれば年収を上げるという目的に最短ルートで取り組むべきです。
あなたが年収を上げるための手段を全て健闘した結果、転職が最短ルートであれば、転職するのもよい方法でしょう。
しかし、ただ年収を上げたいだけなら転職はリスクが高すぎます。
最近では副業という選択肢も簡単に選べるようになってきました。
副業の始め方については別の記事でまとめたので、よかったら読んでみてください。

副業以外には、投資、メルカリで不用品処分、可処分所得を増やすといった方法があります。
機会があればこれらの年収アップ方法についてもご紹介します。
今回は転職における年収アップについて本音で解説しました。
もしご質問があればコメント欄からご質問ください。
あなたの年収アップの実現を全力で応援します!!
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