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キャリアアップという幻想から逃れる方法

キャリアアップ ペンギン

ペンギンは空を飛べない。

ごく当たり前のことなのに、なぜか人生や仕事では無理をして不可能なことにチャレンジしようとしている人が多くいるように感じます。

キャリアアップも、同じ類のものです。

一見ポジティブな言葉に見えて、キャリアアップという幻想を追い求めている人が非常に多い。

私もかつてはそうでした。

人の10倍働いて仕事で高い実績をたたきだし、ビジネススクールに通ってMBAを取得。
さらに起業、転職、資格取得。

キャリアアップの道を驀進していました。

一方で、睡眠時間は毎日5時間未満。
そんな毎日を5年以上過ごした果てに、心身が壊れて休職。

そうしてたどり着いたのは、たった一つの真実でした。

この記事を読んでいるあなたは、もっと自分を成長させたい、自己実現したい、人生を成功させたいとお考えではないでしょうか。

「ペンギンは空を飛べない。」

断言します。

この記事を読み終わった後、あなたはこの言葉の真の意味を知るでしょう。
そしてキャリアアップという幻想から逃れ、本当の自分の人生を歩む一歩を踏み出す決意をすることになるでしょう。

私はこれまで人事の仕事で500名以上の方と面談してきました。
また副業ではカウンセリングや占いを通じて多くの方の人生を見てきました。

自分の才能に気付くことなく、本来の自分自身の人生を歩んでいない人が本当にたくさんいます。

だからこそ、あなたにもあなた自身の才能が活きる人生を歩んでほしい。

そんな思いでこの記事を書きました。
あなたの人生のヒントになれば嬉しいです。

キャリアアップの本当の意味とは?

キャリア(Career)とは、いったい何なのでしょうか。

キャリアには様々な定義があります。
一般的に 日本語では、「経歴」や「進路」と訳されてきました。

「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。

(出典:厚労省 キャリアコンサルティングHPより)

一方で英語のcareerの語源は、「車道」という意味のラテン語です。
つまりキャリアとは人が歩む道そのものであり、人生とも訳することができます。

人が自らの役割の価値や、自分と役割との関係を見出していく連なりや積み重ねが「キャリア」

(中央教育審議会 答申、2011より)

キャリアは単に仕事における経歴を意味するのではなく、人が自分の価値や役割を見出していくプロセスなのです。

キャリアアップという言葉を使う時、多くの人が「外的なキャリア」を高めることを意味しているように感じます。

外的なキャリアとは、職歴、学歴、役職、年収、資格などの目に見える側面のことです。

では、キャリアアップを実現するためには何にどう取り組めば良いのでしょうか。

キャリアアップを実現するには?

外的なキャリアアップは、プロとしてのプロフィールを充実させることと言い換えることができます。

プロフィールの充実はキャリアアップそのもの

キャリア論の名著である「キャリアデザイン入門Ⅱ専門編」(大久保幸夫 著)によれば、プロフィールの充実は7つの項目から構成されます。

  1. 最終学歴および取得学位
  2. 職歴および主要な役職の履歴
  3. 所有資格および受賞歴
  4. 公的役職の履歴
  5. 教歴
  6. 著書もしくは論文
  7. 主な業績や作品

※「キャリアデザイン入門」については、下記記事を参照

【転職本】転職を決意したら読むべき本3選

つまり、あなたのプロフィールを書いた時にこれらの項目が現在より充実することがキャリアアップです。

例えば、私のプロフィールはこのようになります。

・学歴:立命館大学国際関係学部卒。中央大学経営戦略研究科修了(MBA)、専門は組織論
・職歴:国内大手ケーブルテレビ会社人事部にて企業理念策定・推進を経験後、東証一部上場中堅メーカー企業理念推進担当、人材開発専門ファームを経て、大手電子部品メーカーにて人事担当者を務める。
・所有資格:産業カウンセラー講座修了。
・公的役職:経営行動科学学会会員。
・著作:大手人事系メディアHRプロでコラム「Inside HR」を連載中

私もつい5年ほど前までは、大卒という学歴しかプロフィールに書くことがありませんでした。

しかし、転職を積み重ねていくうちに少しずつプロフィールに書けることが増えてきました。
特に人事の道を志してからは、より一層、書けることが充実してきました。

つまり、キャリアアップを実現する一番簡単な方法は「その道のプロ」になることです。

あなたがプロとして経験や努力を積み重ねるほど、プロフィールは充実していきます。

何よりも、プロフィールがあなたらしさを表現していることが重要です。

あなたは「何の人」か?

「あなたは何をしている人ですか?」

この質問に明確に答えられるようになった時、あなたはその道のプロです。

一方でプロになるには、自分はどの道のプロになるのかを決めなければなりません。

プロ野球選手のように、初めから「この道でいこう」と決める人もいれば、数々の仕事を経験する中で自分の適性を徐々に知り、最終的に自分の道を決める人もいます。

会社勤めをする多くの方は、後者が多いです。
なぜなら、多くの日本企業では「ジェネラリスト」を育てる方針だからです。

なので、もしあなたが日本でお勤めであれば、様々なことにチャレンジしてそれから何かのプロになっても遅くはありません。

また、プロは必ずしも一つの道を究めた人ではありません。

複数の分野を究めた人もいますし、複数の分野を掛け合わせてプロになっている人もいます。

様々な分野を試しながら、あなた自身が最もあなたらしくいられる道を選びましょう。

あなたがキャリアアップに成功するために必要なこと

ここまでご紹介したことを読んで、ひょっとするとあなたは少し、もやっとしたかもしれません。

プロフィールに書く項目を充実させていく、外的なキャリアの充実が「キャリアアップ」であることは間違いないでしょう。

プロとして特定の分野を極め、世の中から求められる存在になること。
これはまさに「キャリアアップ」です。

一方で外的なキャリアアップが、あなたの本当にやりたいことなのでしょうか。

私はキャリアアップを目指す中で、ある日突然、あることに気づきました。
外的なキャリアアップは自己満足にしかすぎない、と。

スキルや経験が身につき、プロフィールの見栄えが多少よくなっても、どこか心がむなしい感じがしていました。

あなたもひょっとすると、外的なキャリアアップだけを追い求めていないでしょうか。

ただ何かのプロになることが、本当のキャリアアップなのでしょうか。

本当のキャリアアップとは?

本当にキャリアアップに成功したいなら、外的なキャリアアップを追い求めないことです。

逆説的かもしれません。

しかし、外的なキャリアアップを追い求める限り、私たちは「他人基準」で人生を歩むことになります。

少し「キャリア」の意味を思い出してみましょう。

「キャリア」とは、人が自らの役割の価値や、自分と役割との関係を見出していく連なりや積み重ねのことでした。

つまり、社会における自分の価値や役割を見出していくプロセスそのものが本当のキャリアアップです。

自分は何者なのか、自分は世の中に対してどんなことができるのか。
自分にはどんな価値があるのか。

こうした質問を自分自身に問いかけながら、自分の存在意義を確信すること。
自分の中に揺るぎない人生の軸を確立すること。

自分が何者かを知ることが本当のキャリアアップなのです。

自分自身に問いかけるうちに、あなたは少しずつ本来の自分に気づいていくでしょう。

ひょっとすると答えは会社で働くことではないかもしれません。

専業主婦・主夫になることかもしれません。
あるいはフリーランスや起業家になることかもしれません。

私の知人の中にも、ゴールドマンサックスでマネージャーまで務めた後、自ら望んで家庭に入る道を選んだ女性がいます。

彼女は幼いころから母親に憧れていました。
そして自分も母親になることが、本当に自分が求めていた人生だと気づいたのです。

自分が本当に実現したい人生を実現すること。

それこそが本当のキャリアアップではないでしょうか。

キャリアアップという幻想がもたらすもの

多くの方の転職相談や人事面談をしていると、まるで青い鳥を探すかのように外的なキャリアアップを追い求めている方が少なからずいます。

あなたもキャリアアップという幻想にとらわれていないでしょうか。

キャリアアップという青い鳥

最近は転職市場が活性化し、働き方も多様化しています。

このような時代では、キャリアアップすることが正しいかのように感じます。
転職を重ねることや、出世をすること、あるいは年収を上げることがキャリアアップのように感じます。

しかし、外的なキャリアアップをあまりにも追い求めることは筋トレばかりしている筋肉バカになっていくようなものです。

キャリアアップは、 自分が本当に実現したい人生を実現することです。

誰かのためでもなく、年収を上げるためでもなく、自分の人生を充実させ、世の中の一員として自分の役割を果たすことなのです。

どんなに外的なキャリアが充実しても、人生の充実感がなければそれは自己満足でしかありません。

キャリアアップと年収は関係ない

多くの方が勘違いしていることがもう一つあります。
それは、年収を上げることと、キャリアアップはイコールではないこと。

キャリアアップすれば年収が上がるわけでは決してない。
これは断言できます。

年収を上げたいなら、単純に年収を増やせばいいだけなんです。

年収を上げる方法はたくさんあります。
年収の良い仕事に転職するか、副業するか、バイトするか、投資するなど、最近は選択肢がたくさんあります。

サラリーマン 副業 【副業】サラリーマンが副業を始めるには?~現役人事が徹底解説!~

外的なキャリアアップを追い求めるばかり、年収アップの機会を逃している方も残念ながら多く見受けられます。

キャリアアップという幻想から抜け出すたった一つの方法

ペンギンは空を飛べない。

最初にこの言葉からこの記事は始まりました。

この言葉は、こんな風に言い換えることができます。

「ペンギンは空を飛べない、でも鳥の中で一番泳ぎがうまい。」

そしてこの言葉には続きがあります。

「ペンギンは鳥の中で一番泳ぎがうまい。
そして、氷の崖から進んで飛び降りるチャレンジャーだ。」

もし今、あなたが飛べない空を飛ぼうとしているなら、本当は泳ぎが得意だということに気づいてほしい。

あなたには、あなたの得意なことがあり、誰よりも価値のある何かを持っているはず。

空を飛ぶ鳥に憧れず、自分の道を歩んでほしい。

他人からの評価やプロフィールの見栄えを気にしはじめた途端に、あなたはあなたの人生を失います。

キャリアアップなんて必要ない。

ただ自分の得意なこと、好きなことで、誰かのためになることをすればいいんです。

そして自分の役割や自分の価値に気づくためには、ひたすら自分自身に問い続けることです。

「自分は何者なのか」と。

私は経営リーダー育成の仕事をしてきました。
経営者になる資質のある人は、間違いなく問を立てる力が優れています。

優れたリーダーは、自分に何ができるのか、何が自分の価値なのかを常に自分に問いかけています。

彼らは最初からリーダーを志したのではなく、自分への問いかけを止めなかったことでリーダーになりました。

つまり、自分への問いかけが結果的にキャリアアップにつながったのです。

あなたも自分に問いかけながら、揺るぎない自分の軸をみつけ、自分の存在意義に確信をもって人生を歩んでいってほしい。

このサイトを訪れたあなたはきっと、多少なりとも転職をお考えでしょう。

転職することがそのきっかけになるかもしれません。
あるいは転職しないことが答えかもしれません。

まずは自分に問いかけることから始めましょう。
そして他人の基準に流されず、自分の直感を信じることです。

自分が何者かを問い続け、他人の基準ではなく自分の直感を信じること。

それこそが、あなたが本当のキャリアアップを実現するたった一つの方法です。

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